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内職の思い出

眼科にでかけたついでに
ようやく住民税を払ってきました。

つい、冷凍ブルーベリー184円を買ってしまったので
セブンイレブンで支払うのは節約かどうか微妙かも。


初めて内職を見たのは3歳のころで
東京池袋に住んでいた時でした。

通りに面した戸を開け放した板の間で
うず高く積まれた紙の山。
それを2つ折にして定規のような物で
シャーっとこすって折り目をしっかりつけていく仕事で
飽きずに眺めては家で真似をしていましたが
雑誌を製本する準備作業だったようです。

その後、転居した札幌では、
路地の両側に6,7軒、合計12,3軒の家が建つ環境で
そのうちの何件かの奥さんたちが
外に茣蓙を敷き、草の穂をビール瓶で叩いていました。

それは、近所の空き地や広大な高校のグランドから
牧草を刈り取り、乾燥後、種子を取る作業で、
ある程度溜まると、一升瓶に詰めていきます。
ワイワイと楽しそうに路地で作業していましたので、
これもやはり興味深く観察し、
そこらの草を採って来ては真似しました。

因みに茣蓙ーござはすでに死語になりかかっていますが、
敷物=茣蓙だった子ども時代を過ごしたので
レジャーシートを茣蓙と言ってしまい、
娘に「茣蓙って何?」と聞かれたことがあります。

母の知人の家で見たのはマッチのラベル貼りで、
テーブル一面に刷毛で糊を塗り、
マッチ箱の両面に凄いスピードでラベルを貼り付けます。
が、これはあまり私の琴線には触れません。

その後、同じ方が新聞紙の袋貼りに転向し、
これは非常に面白くて、
お店屋さんごっこ用にたくさん作りました。
遊んだあと、残りを玄関に置いていたら、
出入りの酒屋さんに、
上手だ、たくさん出来たらうちで買うよと言われ、
冗談だったにせよ酷く嬉しかった~

小学校の高学年のころには、
友人のお母さんがやっていた
鱈の燻製むしりが珍しく、飽きずに眺めていました。
右手に鑿(のみ)を持ち、
熟練の技で食べやすい大きさにむしっていきます。
当時は何も感じませんでしたが、
きっと家の匂い=鱈の匂いだったのでしょう。

もちろん、友人を含め3人の子どもたちは
誰もツマミ食いなんかしないので
偉いな~と感心したものです。

その後は引越しし、開放的な路地はなくなり、
しばらくは内職の目撃はしなくなってしまいます。

いずれにせよ、どの仕事も今では機械化されて、
熟練の技は無用になって久しいはずです。

そして、どの仕事も多分賃金は安かったでしょうが、
閉塞感の無い時代だったこともあり
子どもの目には楽しそうに映りました。

お読みいただきありがとうございます。
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コメント

No title

こんにちは
たった一度内職をしたことがある者です(30年近く前)

そのドン引きの内職を勝手に御紹介いたします

商品の名称はわかりませんが、タバコにさす?・・・パイポ?のようなものを検品する作業でした
一個一個吸ってみて穴がしっかり開いているか、穴は詰まっていないかを確認するのです
歯磨きしてリップもつけずに口を拭き拭き行いましたが、この後消毒するのかなぁ?まさかそのまま商品?と思いながらダンボールいっぱいの検品をしました(遠い目)



Re: No title

こんにちは。

うわ~~~~~
そんな内職があったのですね。
色々な意味で微妙すぎて驚きました。

内職って、本当に驚くような作業が
たくさんありますよね。
当然、機械がやっていると思う作業が
実は手作業だったり・・・

子どものころは女性の職場は少なく、
大企業も結婚退社が一般的でしたから
内職も花盛りだったのだろうと思います。

でも、女性の職場が無い反面、
男性が簡単に正社員をリストラされたりもなく、
それほど不安も無かったような気もします。



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